Kさん(男性・40代)
事故の経緯
自転車で走行中に、バイクに後ろから追突された事故。今回の事故で、顔のけがに加え、腎臓を半分摘出するけがを負ってしまいました。
ただし、Kさん自身も、事故直前に道路を逆走するといった対応をとっていたため、かなりの過失相殺が見込まれる事案でした。
Kさんは、当時海外勤務をしていましたが、今回の事故で海外勤務が難しくなってしまい、収入が激減してしまいました。Kさん自身の過失も大きいことは承知しているが、少しでも過失を小さくしてほしいとのご依頼でした。
Kさんは、保険に弁護士費用特約をつけておらず、弁護士費用を負担することが難しとのことで、着手金0円制度を利用してのご依頼となりました。
弁護士の対応
まず過失割合については、警察の資料等を取り寄せ、事故状況を詳しく精査することで、保険会社が主張する過失割合よりも10%近く、Kさんに有利な過失割合で示談することができました。
また、後遺障害の認定については、事前認定の申請をし、外貌醜状に加えて、腎機能の低下による仕事への影響を丁寧に主張し、後遺障害併合6級を取得できました。
さらに、相手方保険会社が、外貌醜状や腎機能の低下による仕事への悪影響を過少評価してきたため、具体的な職務内容や仕事への影響等を丁寧に主張することで、最終的な賠償金額として3倍近く(当初提示の2,500万円から5,100万円増額の7,600万円)の増額に成功いたしました。
弁護士からのコメント
後遺症が残った場合、損害賠償金の金額が大きくなる傾向があるため、保険会社は「後遺症による影響は軽微である。」という主張を必ずと言ってよいほどしてきます。
安易に保険会社の提案に応じてしまい、後悔をする方もたくさんいらしゃいますので、保険会社から賠償金の提示があったも、まずは弁護士に相談をして、提案に応じるかどうか判断されることをおすすめします。