中間利息控除

今の100万円と10年後の100万円どちらに価値があるか?というと、模範解答としては、今の100万円です。その理由は色々ありますが、そのうちの一つとしては、今の100万円を利息をつけて運用すれば、10年後にもっと増えているだろうということです。交通事故の損害賠償で、将来の稼ぎも請求するときは、将来の稼ぎも分も、今、一括してもらえます。前記の理屈でいうと、将来の稼ぎ100万円は、今の100万円より価値がないことになります。そうすると、今100万円満額受け取るともらいすぎになってしまうので、多少減らします。その減らす仕組みを中間利息控除といいます。利息は年5%として考えます。現在の金利状況からすると、年5%で運用することは不可能に近いですが、民法の法定利息が年5%となっているため、そのように計算します。この中間利息控除をいちいち計算すると大変なので、簡単に計算するためにライプニッツ係数ホフマン係数という係数を利用します。